山陽不動産 角田千鶴ブログ

広島県福山市が大好きな経営者ママが日々想うことを素直にお伝えします。

男性経営者は自分の子供を『奥さんが見てくれる』って前提で夜の会合をセッティングして『女性活躍社会』⁉違和感を感じない⁈

『女性活躍社会って何?』

私は1969年に祖母が一人で創業した会社で現在副社長として働いています。社長は私の母です。親子3代、代々女性社長で不動産会社を経営しています。「女性経営者」っていうのはあまり好きではありません。自分は男性とか女性とか関係なく「経営者」だと思っているからです。でも今回は「女性活躍社会」って言葉が世の中一人歩きしているのでそのことについてお話したいのであえて「女性経営者」という言葉を使ってお伝えしようと思います。

私は横浜の一部上場企業で修行後、この会社(山陽不動産)には2003年に入社し、2013年に取締役副社長に就任しました。また2015年には株式会社山陽管理を設立し代表取締役に就任しました。現在は娘二人の子育てをしながら会社を経営しています。

私は祖母が設立した会社で母が社長の会社で働いています。よく取材で「女性経営者ならではのことはありますか?」と聞かれますが当初は「よくわかりません」と答えていました。なぜなら私たちは代々女性経営者だったので「子育てをしながら仕事をする」「限られた時間内でやるべきことをやる」「適材適所。出来る人に出来ることをお願いする。会社はチーム。プロの集まり。」それが当たり前だと感じて経営してきました。

あと、事務所に季節の絵を飾ったり、季節の花を飾ったり、、、お子さん連れのお子さんが遊べるようにチャイルドルームを作ったり、、、(ちなみに弊社はチャイルドルームや女性更衣室や個室のスタッフ用休憩室はありますが社長室はありません)必要だと感じたものを素直に作っただけですが、

ただ、世の中「女性活躍」という風にいわれるよになって男性経営者の方が「女性も働きやすい社会を」「女性が活躍できる社会を」と言って動いていることに対しては違和感しかありません。

そこで初めて「女性経営者だからわかること」ってあるんだなと実感しました。

最近は、女性に対して軽率な発言をすると大手企業でも役員を解任されたり、オリンピックでも色々ありましたが私は男性経営者に対して批判したいわけではなく、少しでも現状をお伝えすることによってお互いに何か気付きがあればいいなと思い、このシリーズで記事を書くことにしました。

私が思う「女性活躍社会」は
女性が今までの男性のように仕事出来る環境を整えることではなく
男性が女性が活躍出来るように口や目を閉じることでもなく、
男女関係なく、誰もが働きやすい環境をお互いが歩み寄って新しく作ること。

だと思っています。

男性には耳が痛いと思われることもあるかもしれませんが、逆に男性も感じている「女性活躍社会」に対する違和感を発信するべきだと思います。

お互いに歩み寄らないと新しい時代は作ることは出来ないと思います。

子育て中の女性経営者は夜の会合には必死で参加しています

まず最初のテーマ、、、。

男性経営者は、自分の子供を『奥さんが見てくれる』って前提で夜の会合や飲み会を当たり前のようにセッティングしていませんか??
その会に子育て中の経営者がいなければいいですが、、、(男女問わず)

例えば私のような働くママの場合、夜の会合や飲み会の連絡が来たら
その日は

「旦那さんが早く帰って来て子供を見てくれるか?」
「実家に預けられるのか?」
「お金を払ってベビーシッターを頼むか…」

どちらにしても晩御飯の段取りして…って必死。

行きたくないわけじゃなくて行くのは大変。

男性も悪気があるわけではなく、
私たち働くママの日常が想像出来ない、
または想像することに必要性を感じていない、
というか自分たちが飲みにいきたい!しか考えてない気がします(笑)

今までの当たり前で何が悪い?

悪いことをしているとは一切言ってません。

『女性活躍社会』を推進!とか
女性も働きやすい環境を…男性も育児参画!とか言ってない経営者の方であれば全然OKです。
そのまま突き進んで頂きたい。

ただ、これからの社会で
女性活躍推進が必要!育児に男性も参画するべき!と思っていて、たまたまこの記事を読んで下さっている男性の皆さまには是非一回だけ想像して頂きたい。

『あなたは4歳と6歳の子供がいます。
奥さんが入院して子供の面倒みることが出来ません。親戚も近くにいません。会合をセッティングする際、いつにしますか?』

恐らく、保育園や小学校に行ってる日中に設定しながら日中はどうにか時間内に仕事を終わらせて、夕方には子供たちの習い事の送り迎えをどうするか、晩御飯の買い物は…と考えるハズです。

これが働く女性、働く経営者の日常です。

ただ、夜の会合も旦那さんが入院したり出張でいないとかでなければ全く行けないわけではありません。
実家が近くにある…という人もいますし…

ただ、『実家に預ければいい』と簡単に言う人がいますが、両親が健康で近くにいることが大前提ですが、私は母しかいませんが、70歳を超えてつい最近までは100歳の祖母を介護していました。
夜遅くの習い事の迎えなんてただでさえ車の運転が不安なのに危なくて頼むことも出来ないので私がどうしても出ないといけない会合の時は娘は塾を休んだりしていました。

『実家で見る』って子供たちの日常のルーティンを外して実家に預けに行き、また迎えに行って翌朝少しずれてしまった日常を修正する…(大体宿題をやってない笑)

まぁ、とにかく『よし、今日は飲みに行くかー!』って感覚ではないってことです。

ただ何度も言いますが行きたくないわけではないので

働くママとの飲み会や夜の会合は事前に候補日を聞いてくれたら助かると思います🥂
子供の習い事がない日…
預けやすい日…などがあります。

仕事だから夜の会合も行かなきゃ!って責任感強くて、子供を家に置き去りにして…とかならないように🧒🏻🏠

 

その会合よりお子さんの方が間違いなく大切です。

また、必死な想いをして夜の会合に参加しや女性はすごい!!って褒めるのも昭和的男性の感覚です。それはまた次も無理してこないといけないという圧になります。

これるなら来たらいい、これないなら無理はしない。

当たり前ですがこの感覚ってすごく大切だし口に出してでも伝えるべきだと思います。それだけで「参加しないと申し訳ない」と思う気持ちを和らげてくれます。

私も最近は予定も聞かれることなく入ってしまった夜の会合は基本的に欠席にしています。

女性経営者として無理して夜の例会に出席するより子供たちのご飯や悩み多き思春期の日常を大切にすることの方が大切と感じたからです。

更に今は2人とも受験生👧🏻🧑🏻🧒🏻🏠

それぞれの価値観があっていいと思いますので、女性の社会進出の為には何が必要か…

経営者なら夜の会合や飲み会の参加は当たり前っていう感覚はきっと徐々に変わってくると思います。

次世代の女性経営者の負担が減らせるように…

実際に自ら体験して自分の意見を発言する勇気って大切。

女性の大変さを「気付いてくれない」じゃなくて「伝えてない」ってことがまだまだ多いのが現状だと思います。

あ、あと私の場合は、子供を預けるのが大変でなかなか外に飲みに行くことが出来ないので、我が家に色々な人を呼んでホームパーティーをすることが多いです🏠

晩御飯も先に食べさせて子供を別の部屋で見ながらおもてなしも出来るし、凄く助かります😋🏠🥂

様々な会合も夜は任意にして、ランチミーティングなどミーティングの日時やコミュニケーションの取り方ももっともっと多様化していくべきだと思います。

また『女性活躍社会の推進』といいながら、自分たちがやりたいことには女性の意見を反映せず、自分の生活スタイル、ビジネススタイルにあまり影響のないものだけを取り入れて『女性活躍社会』『男性育児参画』と言っているように感じます。

「女性の管理職何%にする!」
「男性も育児休暇を!」

その前にもっと日常から見直すべきかと。

女性活躍社会って
女性が今までの男性のように仕事出来る環境を整えることではなく
男性が女性が活躍出来るように口や目を閉じることでもなく、
男女関係なく、誰もが働きやすい環境をお互いが歩み寄って新しく作ること。


更に、目指すのは女性活躍社会じゃない。
男女問わず、多様な人たちがそれぞれの場所で自分らしく活躍出来る社会だと思います。

そんな社会になる為にお互いが気付きを発信して共有出来たら少しは変わっていくかなと思います。